地図趣味のすすめ

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特殊な地図

地質

国土地理院の主題図
国土地理院が作成した主題図のサイトです。
この中で特によく利用されるのは、土地の微細な高低や地形の分類を表現した土地条件図です。その土地が盛土地・埋立地などの人工的に改変された地形か、自然地形であるかを読み取ることができ、さらに自然地形の中でも、台地や扇状地、旧河道といった地形区分もわかります。家を建てる際には、事前に土地条件図でその土地の特徴を調べることが大切だとよく言われます。
どの地図も地図の図幅一枚ごとの表示で、ウォッちずのようなシームレスでの表示はできません。

市区町村別地盤解説
ジオテック(株)のサイトで、関東地方の自治体別の地盤の良否が地図とともに解説されています。

大地の解体新書
関東地質調査業協会のサイトで、土地条件図と1/25000地形図をクリック一つで切り替えて表示することができます。

防災

地震ハザードステーション
独立行政法人防災科学技術研究所のサイトで、地震調査研究推進本部地震調査委員会が作成した「全国を概観した地震動予測地図」の詳細なデータを公開するシステムです。さまざまな条件の下で予測される地震発生の確率を、地図上に色分けして表示できます。
30年以内に震度5弱以上の揺れに見舞われる確率の分布図を表示させてみると、日本列島のほとんどが真っ赤になります。それだけ地震発生の確率が高いということで、日本は地震国であるということをあらためて思い知らされます。

地震に関する地域危険度測定調査(第7回)
東京都がおおむね5年ごとに行っている調査で、都内の各町の丁目単位で地震に対する危険性を調査したものです。調査報告書のpdfファイルは300ページにも及びますが、このうち重要なのは建物倒壊危険度ランク図・火災危険度ランク図・総合危険度ランク図の三枚の図です。
都内の市街化区域の5133町丁目ごとに、地震時の建物倒壊の危険性、火災の危険性、総合的な危険性を五段階に色分けして表示したものです。荒川・隅田川沿いは沖積低地が広がっており、地盤が悪いために建物が倒壊しやすくなっています。建物倒壊危険度ランク図を見るとそのことが一目でわかります。
第7回調査から、新たに「災害時活動困難度」という指標が導入され、災害時活動困難度を考慮した建物倒壊危険度ランク図・火災危険度ランク図・総合危険度ランク図もあわせて発表されています。
いざという時に備えて、報告書の本書までは無理にしても、「あなたのまちの地域危険度」というパンフレットには目を通しておいた方がいいでしょう。

国土交通省 ハザードマップポータルサイト
「ハザードマップ」とは、災害による被害がおよぶ範囲を予測した地図で、想定する災害によって洪水ハザードマップや火山ハザードマップなどがあります。このサイトは、全国の自治体のハザードマップ作成状況をまとめており、ネットで公開しているものについてはそのurlへのリンクを張っています。

富士山火山防災マップ
富士山が噴火した際に予想される被害の様子を示した図で、これもハザードマップの一種です。火山灰の予想到達範囲はかなり広く、東京都や房総半島のほぼ全域にまで及んでいます。意外と知られていないことですが、富士山はれっきとした活火山です。この地図を見るとそのことがあらためて実感できます。

空中写真

goo 地図 昭和初期航空写真
昭和22年と昭和38年に撮影された東京23区内の写真が見られるサービスで、現在の地図と重ね合わせて見ることもできます。

その他

ポストマップ
その名の通り郵便ポストの位置を記した地図です。各地のユーザーの投稿によるもので、なんと全国のポストの93%に当たる16万8千以上のポストが網羅されています(2014年2月現在)。ただポストの位置を記すだけでなく、ポストの写真まで掲載されており、郵便物の取集時刻までわかります。各ポストには「酒屋」や「駅」といったタグが設定されており、住所からの検索はもちろん、たとえばコンビニにあるポストを検索するといったことまでできます。ポストはいざ探そうとするとなかなか見つからないものですが、この地図を利用すれば出先でも簡単にポストの位置を知ることができます。

1:25,000 デジタル標高地形図
国土地理院が刊行している地図で、航空機からのレーザー測量によって得られた標高データに2万5千分の1地形図を重ねたものです。標高が高い部分が赤、低い部分が青で示されており、微細な土地の高低が一目でわかります。東京都区部、名古屋、濃尾平野西部、大阪、高知、福岡の地図が公開されており、販売もされています。また、デジタル標高地形図の元になった標高データは「数値地図5mメッシュ(標高)」としてCD-ROMの形で販売されています。デジタル標高地形図、CD-ROMともに、日本地図センター等で購入できます。

東京都遺跡地図情報インターネット提供サービス
東京都が作成した「東京都遺跡地図」のインターネット版で、東京都内の遺跡の分布状況を示したものです。

日本再発見マップ
独立行政法人科学技術振興機構の「JSTバーチャル科学館」の中の一コーナーです。日本の地形・地質・気象などをインタラクティブな地図でわかりやすく解説しています。すべてFlashで、地図というより動画を見ている雰囲気です。

国土情報ウェブマッピングシステム
国土交通省のサイトで、国土数値情報や国土画像情報(カラー空中写真)を表示できるシステムです。
国土数値情報とは、国土に関するさまざまな地理的情報を数値化したデータで、産業統計や気象データ、土地の利用状況や地価公示価格などを含みます。このシステムでは、国土数値情報のデータ項目を地図上に重ね合わせて表示でき、たとえば1kmメッシュあたりの小売商店数を地図上に表示させることなどもできます。
ただ興味深いのはむしろ国土画像情報(カラー空中写真)の方で、1974年度から1990年度までの間に撮影された全国の40万枚弱のカラー空中写真を閲覧できます。画像はJPEGで、高解像度(400dpi)の写真になると一軒一軒の家まではっきり確認できます。

バーチャル中山道
日本橋から京都まで、旧中山道沿いの風景や史跡を絵図で表したサイトです。画面の上が江戸、下が京都で、旧中山道が一本の線で描かれています。江戸時代には東海道などの街道筋を描いた道中図が数多くありましたが、これはその現代版です。大変な労作だと思います。

Perry-Castañeda Library Map Collection
テキサス大学オースティン校の図書館のサイトで、25万件以上の地図コレクションのうち、11000件以上の画像をオンラインで見ることができます。ほとんどの画像はJPEGで、アメリカに限らず、世界中の地図があります。テキサス大学が公開する地図のほか、外部リンクも多数含みます。古地図もありますが、せいぜい19世紀のものまでで、あまり古いものはないようです。
なお、テキサス大学図書館がスキャンして公開している地図の多くはパブリックドメインです。

Map Collections
アメリカ議会図書館のサイトです。アメリカの歴史に関する地図が充実していますが、他の地域の地図も多少含みます。

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最終更新日:2014/3/1
公開日:2008/12/4